平田 圭二 君
フェロー
平田 圭二 君(正会員)
[対象業績] 「計算論的音楽理論の確立と音楽情報処理分野発展への貢献」
1982年東京大学工学部金属工学科卒, 1987年同大学院工学系研究科情報工学博士課程修了, 工博. 同年NTT入社. 音楽情報処理, ビデオコミュニケーション, 論理型プログラミング等の研究に従事. 第五世代コンピュータプロジェクトにて並列推論マシンの研究開発に従事(1990-93年). 情報処理学会論文賞(2002年), 山下記念研究賞(2003年), ICMC Best Paper Award (2005年)等受賞. ICMA Board of Directors(1998-2001年), 本会理事(2005-06年度).
[業績推薦理由]
平田圭二君は, 音楽理論的に正しい記号的表現と演算の枠組みを世界で初めて提案し, 音楽の形式化に成功した. 本業績により音楽にも標準的な意味論が与えられ, 計算論的音楽理論という研究分野を確立した. さらに世界初となる音楽の構文解析器を実現し当該分野推進に貢献した. 音楽情報科学研究会初代主査を務めるなど関連分野の黎明期から20年以上に渡り国内外の主要学会役員等を歴任し, 研究コミュニティの立ち上げに貢献した. 本学会ではデジタルプラクティス編集委員長, 論文誌担当理事, フロンティア領域委員長等を務め, 指導的役割を果たしている.