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最終更新日:2006年12月18日

第69回全国大会イベント

 

■開会式/表彰式 3月6日(火)9:00-9:50【第1イベント会場(57号館 2F 201)】
  開会式/第68回全国大会優秀賞・奨励賞表彰式(前回大会) 
  平成18年度山下記念研究賞表彰式
   フェロー認証式
  学会活動貢献賞表彰式
  優秀教育賞・優秀教材賞表彰式

  ※懇親会 3月6日(火)18:00〜20:00【57号館 B1F 食堂】

■招待講演(1) 3月6日(火)13:30-14:45【第1イベント会場(57号館 2F 201)】 
  「Stories from the Early History of Computing」
  Michael Williams(IEEE-CS会長)

■招待講演(2) 3月7日(水)13:00-14:15【第1イベント会場(57号館 2F 201)】 
  「システムバイオロジー研究の最前線」 
  北野 宏明(特定非営利活動法人 システム・バイオロジー研究機構 会長)

■招待講演(3) 3月8日(木)13:00-14:15【第1イベント会場(57号館 2F 201)】
  「大学発超小型衛星による新しい宇宙開発への挑戦」 
  中須賀 真一(東京大学 大学院工学系研究科航空宇宙工学専攻 教授)

■特別セッション(1):安全・安心を保証する組込みソフトウエアに向けて 
  3月6日(火)10:00-12:30 【第1イベント会場(57号館 2F 201)】
【セッション概要】組込みシステムの複雑性は年々増加している.その一方,組込みシステムは我々の生活にはなくてはならない物となってきており,信頼性の向上が重要な課題となって来ている.組込みソフトウエアは年々巨大となり,ソフトウエアバグにより生じる製品のリコールやセキュリティ的攻撃による個人情報の流失など様々な問題が生じる可能性がある. 高信頼な組込みシステムを構築するためには,ソフトウエア設計面と基盤ソフトウエアの面と両方から現在の方式を見直す必要がある.国内の組込みシステムの競争力を強化するためには,新規の技術や方法論を開発するための研究が必要不可欠である.しかし,組込みシステムの場合は,実際の現場での問題を意識しないと見当違いの研究を進めることになり,産官学連携の促進がもっとも重要な課題であると考えられる.本セッションでは,いくつかの産官学連携の取り組みを紹介した後,今後取り組むべき方向性に関して議論をおこなう.

10:00-10:45 講演(1):「次世代のシステムソフトウエア研究」 所 真理雄(ソニー)
10:45-11:15 講演(2):「e-Societyプロジェクトにおける高信頼性組込みソフトウェアへの取り組み」 岸 知二(北陸先端大)
11:15-12:30 パネル討論「次世代組込みソフトウエアにおける産学連携」
           司   会:中島 達夫(早大)
           パネリスト:岸 知二(北陸先端大),菅谷 みどり(早大),田丸 喜一郎(IPA/SEC),所 真理雄(ソニー)

■特別セッション(2):情報爆発時代における理論と実際
  3月7日(水)9:30-12:30 【第1イベント会場(57号館 2F 201)】

【セッション概要】実際的な研究と理論研究との間のギャップの存在,それは分野を問うことのない永遠かつ困難な問題であり,情報学においても例外ではない.過去にも幾度となくこの問題は取りざたされているであろうテーマではあるが,本特別セッションでは,IT研究におけるこのテーマを取り上げる.まず,実際的な研究と理論研究との間に横たわるギャップを双方の研究者の立場から指摘し,理論と実際のコラボレーションを行ううえで解消すべき問題点を共有する.その上で,将来における両者のコラボレーションをどのように構築すればよいかを議論する.
会場からの発言を大いに歓迎し,そのための時間を十分に取るので,ぜひ,多くの方にご参加いただき,理論と実際のコラボレーションのあるべき姿について活発にご議論いただきたい.

9:30- 9:50 基調講演(1)「情報爆発と実世界インタラクション」 西田 豊明(京大)
9:55-10:15 基調講演(2)「計算理論の現実の場での応用例−講演者の経験から」 徳山 豪(東北大)
10:20-12:00 パネル討論「理論と実際のコラボレーションは可能なのか?」
           司   会:山下 雅史(九大)
          パネリスト: 宇野 毅明(国立情報学研),小林 直樹(東北大),武田 英明(国立情報学研),
                  徳山 豪(東北大),豊田 正史(東大),西田 豊明(京大)

■特別セッション(3): 真に社会的受容をもたらすイノベーションの創出へむけて −新しいユーザー像と提供価値 
  3月7日(水)14:30-16:30 【第1イベント会場(57号館 2F 201)】
【セッション概要】ICTは確かに人・社会に新たな利便性を提供してきている.しかし,携帯電話に代表される個人用ガジェットが提供する面白さ・利便性に比べ,我々が仕事や生活の部分局面で利用する情報サービスや情報アプライアンスは,十分な満足度を与えるレベルに達していないばかりでなく,人々に種々の利用上の負担(隠れた)がかかり,サービスの不備への批判も絶えず,真の社会的受容とはかけ離れた状況になっている.現行のICTによるサービスの多くは,個々に独立した人工物には留まらず,暗黙的に社会システムの構成要素として取り込まれる.そうした状況にもにもかかわらず,現在のサービスの多くが,発注者(システムを使わせたい者)と開発者の間だけで計画され,本質的にトータルな人間観を基にしたサービス利用者の視点が欠落しているのではないか.利用者は人間としての日常活動の一環としてシステムを用いるのであり,システムの為に活動するのではない.その視点に立ったとき,従来のICTの発展(研究・開発)とは一線を画した新しいアプローチが必要なのではないだろうか.真に社会的に受容されるICTイノベーションに関して,ICTの提供価値そのものへの吟味,利用者側の視点も交えて,これまでのICTサービスのアプローチのどこがいけないのか,どうすれば改善されるのかを考えてみる必要があるのではないか.このセッションでは,教育現場・医療現場・生活者現場・仕事現場などにかかわるステークホルダーのそれぞれの立場を代表する方々のパネル討議を通じ,課題を明らかにし解決策への道筋を探ってゆきたい.

14:30-14:50 趣旨説明 上林 憲行(東京工科大)
14:50-16:30 パネル討論         
           司   会:上林 憲行(東京工科大)
           パネリスト:生活の視点:伊藤 淳子(エイガアル), 教育の視点:高橋 正視(教育ソフト研究所),
                  医療の視点:中島 和江(大阪大学医学部付属病院),オフィスワーカーの視点:山ア 竹視(富士ゼロックス),                 全体を認知科学、とりわけ人とシステムの界面から考察:原田 悦子(法政大)

■特別セッション(4):産学連携によるIT人材の育成
  3月8日(木)9:30-12:30 【第1イベント会場(57号館 2F 201)】
【セッション概要】情報技術の急速な発展に伴い,情報産業界で必要とされるスキルと,大学でなされる教育の間の大きなギャップが社会問題となってきている.そこで,企業,大学の人材教育に関する識者を招き,パネル討論を通して,産学それぞれで行われている人材育成の共通点,相違点について明らかにすることで,今後の大学と産業界の目指すべき人材育成の方向性について展望する.

9:30-10:10 基調講演(1)「新しい情報技術・社会をになうプロフェッショナルへの期待」 岩野 和生(日本IBM)
10:10-10:50 基調講演(2)「トップエスイーの目指すもの -サイエンスによる知的ものづくり教育-」 本位田 真一(国立情報学研)
11:00-12:00 パネル討論「IT人材教育における大学の役割,企業の役割」
           司   会:筧 捷彦(早大)
           パネリスト:岩野 和生(日本IBM),大岩 元(慶大),西尾 章治郎(阪大),本位田 真一(国立情報学研)

■特別セッション(5): 文部科学省 先導的ITスペシャリスト人材育成推進プログラム  
  3月8日(木)14:30-17:00 【第1イベント会場(57号館 2F 201)】
【セッション概要】本セッションでは,日本のソフトウェア分野における高度人材育成に関して大きな期待が寄せられている文部科学省「先導的ITスペシャリスト人材育成推進プログラム」を取り上げる.講演(1)では,文部科学省から本プログラムの趣旨等を説明する.その後,講演(2)では,採択された大学連携6チームから,各チームが企画しているプログラムの概要を紹介する.その後,パネル討論に移り,産官の立場からのパネリストが,先導的ITスペシャリストとして求める人材像およびこのプログラムに寄せる期待等を述べる.それらの意見をもとに,国家的にも重要な本プログラムがより意義あるものとなるように,会場参加者も含めて相互に意見交換をする.

14:30〜14:45講演(1)「先導的ITスペシャリスト育成推進プログラムの概要(仮題)」 一居 利博(文部科学省)
14:45〜15:15 講演(2)「各育成拠点の取組み紹介」
               筑波大学グループ:田中 二郎(筑波大)  東京大学グループ:竹内 郁雄(東大)
               慶應大学グループ:徳田 英幸(慶大)    名古屋大学グループ:野呂 昌満(南山大)
               大阪大学グループ:井上 克郎(阪大)    九州大学グループ:福田 晃(九大)
15:30〜17:00 パネル討論「先導的ITスペシャリスト育成推進プログラムへの期待」
           司   会:西尾 章治郎(阪大)
           パネリスト:産官からのメンバー:山下 徹(NTTデータ)[予定],富野 壽 (構造計画研究所) ,鶴保 征城(SEC)
                    育成拠点からのメンバー:徳田 英幸(慶大),田中 二郎(筑波大),竹内 郁雄(東大)

■シンポジウム(1):情報専門学科カリキュラム J07−その骨子 
 
3月6日(火)10:00-12:30 【第2イベント会場(57号館 2F 202)】
【シンポジウム概要】情報処理学会が情報専門学科のカリキュラム標準を策定したのは, 直近では1997年のことであった.それから10年が経とうとし ている.その間に,インターネットの爆発的な発展があり,ウェブサービスな ど, IT分野での技術動向もおおきく変貌をとげてきた.その中で,米国では,IEEE CS と ACM とが協力して,CC(Computing Curriculum) 2001 を 公表しCS領域に対する標準カリキュラムを提示したのを皮切り に,2002年にはIS領域,2003年にはSE領域, 2004年にはCE領域,そして2005年には IT領域と,標準カリキュラムを公表してきた.この一連の標準 カリキュラムに 特徴的なことは,具体的なコース設定,科目設定などは例示にとど め,その特定領域のカリキュラムにおいて扱うべき知識項目とその深さとを知 識体系 (Body of knowledge) として定めたことにある.さらに,そ れらの中で,最低限身に付けさせるべきものをcoreとして明示した.日本においても,この新しい状況に対応した標準カリキュラムを定め るべきで あると,大学側からも産業界からも強く要請を受けるに至り,学会と して J97の10年後である2007年度に改訂版を作成すべく, J07プロジェクトを 発足させることとなった.2006年度は,知識項目・知識体系を整 理する作業にあたった.ここにその成果を発表し,広く意見を求めるもので ある.なお,現に情報専門学科では,そのカリキュラムによって,どのような知識・能力を卒業生に与えているかについてのアンケート 調査を2005年度に引き続いて行った.その結果も合わせて報告し,今後の議論の材料を提供する.

10:05-10:20基調報告「J07プロジェク トの設定」 筧 捷彦(早大,J07プロジェクト連絡 委員会委員長)
10:20-10:35報告(1)「情報専門学科での達成度調査」 佐渡一広(群馬大,達成度調査WG)
10:35-10:50報告(2)「CS領域の知識項目」  疋田 輝雄(明大,CS委員会委員長)
11:00-11:15報告(3)「IS領域の知識項目」 神沼 靖子(埼玉大,IS委員会委員長)
11:15-11:30報告(4)「SE領域の知識項目」 西 康晴(電通大,SE委員会幹事)
11:30-11:45報告(5)「CE領域の知識項目」 大原 茂之(東海大,CE委員会委員長)
11:45-12:00報告(6)「IT領域の知識項目」 駒谷 昇一(NTTソフトウェア,IT委員会委員長)
12:00-12:30質疑応答

■シンポジウム(2):5周年を迎えたJABEE認定制度:現状分析と今後の展望 
 3月6日(火)15:00-17:30 【第2イベント会場(57号館 2F 202)】

【シンポジウム概要】JABEE認定制度がスタートして5年が経過した.情報および情報関連分野でも18プログラムが認定を受けており,2006年度の審査も行なわれている.また,JABEE内部では認定制度の見直しに関する議論も始まった.本シンポジウムでは,情報系専門学科の教育活動に対してJABEE認定制度が与えたインパクトを検証すると同時に,IT人材育成に関わる課題の整理を通じて,情報専門教育およびIT人材育成の今後を展望する.

15:03-15:15 講演(1)「JABEEによる大学教育へのインパクト(1)」 掛下 哲郎(佐賀大)
15:15-15:27 講演(2)「JABEEによる大学教育へのインパクト(2)」 宇津宮 孝一(大分大)
15:27-15:39 講演(3)「非認定校から見たJABEE認定制度の課題」 天野 英晴(慶大)
15:39-15:51講演(4)「産業界のIT人材育成と大学への期待(2)」 富野 壽(JISA)
15:51-16:03講演(5)「JABEEおよび産学連携教育の現状」 山野井 昭雄(JABEE)
16:03-17:30 総合討論
          司   会:牛島 和夫(九産大)
          パネリスト:天野 英晴(慶大),宇津宮 孝一(大分大),掛下 哲郎(佐賀大),富野 壽(JISA),山野井 昭雄(JABEE))

■シンポジウム(3):情報家電ネットワーク:技術とサービス −ニーズとシーズとのギャップを埋める方策は?−
  3月7日(水)9:30-12:00 【第2イベント会場(57号館 2F 202)】
【シンポジウム概要】ユビキタス情報化社会の進展の中で,情報家電が登場し始めているが,本格的普及には至っていない.情報家電の利用で期待されるサービスに対応するニーズと,それを実現する技術となるシーズとの間のギャップが未だ大きいことが,大きな要因と考えられる.本セッションでは,このギャップについて議論し,それを埋めるための解決策を探る.最初に,情報家電ネットワークとサービスの最新動向を概観し,重要技術として注目されている「情報家電サービスのプラットフォーム」,「電力線通信(PLC)」,「通信放送融合」の各技術について講演する.次に,これらの技術を用いて今後の市場を開拓することが期待されるいくつかの新しいサービスについて講演し,最後にニーズとシーズとのギャップを埋めるための方策に関して,パネル討論を行う.

9:30- 9:45 講演(1)「情報家電ネットワーク・サービスの最新動向」 阪田 史郎(千葉大)
9:45-10:00 講演(2)「情報家電サービス普及に向けた共通プラットフォーム技術」 松岡 恭正(三菱電機)
10:00-10:15 講演(3)「電力線通信(PLC)の最新動向」 北口 進(シャープ)
10:15-10:30 講演(4)「デジタル放送のIPマルチキャスト伝送技術(仮題)」 藤田 欣裕(NHK放送技研)
10:30-10:45 講演(5)「家庭向ブロードバンドコンテンツサービス」 川原 洋(ソフトバンクBB)
10:45-11:00 講演(6)「デジタルコンバージェンスは何をもたらすか」 山上 俊彦(ACCESS)
11:10-12:00 パネル討論「情報家電ネットワークとサービス −ニーズとシーズとのギャップを埋める方策は?−」
           司   会:阪田 史郎(千葉大)
           パネリスト:川原 洋(ソフトバンクBB),北口 進(シャープ),中島 達夫(早大),藤田 欣裕(NHK放送技研),
                   松岡 恭正(三菱電機),山上 俊彦(ACCESS)

■シンポジウム(4): "competitive learning(競合学習)"を進めよう 
  3月7日(水)14:30-17:00 【第2イベント会場(57号館 2F 202)】
【シンポジウム概要】次の週(3月12日〜16日)に世界最大規模のプログラミングコンテストである"ACMICPCWorldFinal"が東京で開催されるのを機に,ACMICPC責任者のB.Poucherを招いて,ICPCを紹介する.大学生向けのICPCと同様に,今年から参加が再開された高校生対象の情報オリンピック(IOI)についても紹介する。今年のIOIでは,日本チームが金メダルを獲得している.これらの「競技会」へ生徒・学生を参加させることを通じて,日本にいる情報に興味をもった若い沢山の逸材を掘り起こし,実力をつけ,引き立て,磨き上げることは,日本のITを元気にする一つの道である.特に,「競技会」という場が,問題を解いたら優勝できるというわかりやすいことに起因している.同時に,たとえ,優勝できないとしても,一番簡単な問題だけは解けるようになりたいなどの,実力に合わせた目標をたてることができる.こういった競技会を通すことによって,プログラミングスキルを向上させ,情報の分野全体を向上させる一つの道筋を検討する.

14:30 - 15:05 基調講演(1) 「情報オリンピックと日本での取り組み」 谷 聖一 (日大)
15:05 - 15:35 基調講演(2)「What's ICPC」 Bill Poucher (Baylor University, ACM ICPC Director)
15:35 - 15:55 基調講演(3)「ICPCへの日本での取り組み」 柴山 悦哉 (東工大)
16:05 - 17:00 パネル討論「"competitive learning(競合学習)"を進めよう」
          司    会:繁富 利恵(産総研)
          パネリスト:谷 聖一 (日大),柴山 悦哉 (東工大),柳沢弘揮(日本IBM)